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ラベンダー 地中海沿岸地域に分布し、フランス、イタリア、スペイン東部の 高地に多く自生している。 高さは30cm〜1m余り成長するものまであり、国内には100 種程紹介されているという情報もある。大分類として、コモン系 ラベンダー、ラバンデン系ラベンダー、ストエカス系ラベンダー、 フレンチ系ラベンダー、デンタータ、スイート、ビィリディス、 ピナータなどに分類される。国内で余りにも有名な北海道のラベ ンダーの殆どはオカムラサキ、ヒドコート、ハヤザキ3号などの コモン系のラベンダーである。今年2月東京で富良野の富田さん の話を伺ったところ、ラベンダーの栽培面積は200,000uだそうで ある。スケールが違いすぎてまるで想像がつかない。 ラベンダーは栽培が難しいという話をよく耳にする。私もかつて そうであったように、コモン系のラベンダーから始めてしまうの が失敗の第一原因の様だ。コモン系ラベンダーの自生地は、雨が 少ない乾燥気味の高地で石灰岩の荒地である。日本国内にそのよ うな適地は無いに等しい。北海道は梅雨がない、ただそれだけの 理由で栽培が可能になっている。ラバンディン系ラベンダーは梅 雨のある本州でも成功する可能性がある。と言っても、アルカリ 性で日当たりが良く、乾燥状態の土質の方が適している。大量の 川砂を混ぜたり、畝を作ったり、斜面に植え付けたりする工夫が 必要だ。もし成功すれば、高さ1.5m巾2m程の見事な株に成長 させる事ができる。 ストエカス系、デンタータ、スイート、ビリディス、ピナータな どの種は寒さに弱く、当地で地植えするには簡単な防寒設備が必 要になる。しかし霜の無い暖かい地域では、是非ガーデンに取 入れたい。素晴らしいガーデンになる事だろう。 ラベンダーの利用方法は、ガーデンの景色にはもちろんの事、ア ロマテラピー、ポプリ、ドライフラワー、入浴剤、ハーブティー 、薬用など広く利用されている。 来年はラベンダーコレクションのページを作りたいと思っている 。勿論写真が巧く写せたらの話ではあるが、期待しないで待って いて下さい。 |