ロンドン高級住宅街ニアスイスコテージに住むレディービロリは、イタリア人の、品のよい少し太目のおばあちゃんで、彼女の庭は小さいが(注イギリスサイズで小さい)ホッとするような心安まる空間だった。イギリス人は、クレマチスとオールドローズが本当に好きらしく、彼女の庭にも、珍しい色のクレマチズがあった。「植えてあるバラはオールドローズ?」と聞くと、親切にそれぞれの名を教えてくれた。また、中央後方に、ハーブや果実、野菜類が植えてあったので、「キッチンガーデンですか?」と聞くと、「そうよ、良くわかったわね」「私も幾つかのハーブを植えている。これはラビッジ?チャイブ…フィバーフュー?頭痛の時に使いますよね」と言うと、「よく知っているわね、それにあなたの英語はとても上手。」と誉めて頂き、嬉しかった。思うに、イェローブック掲載条件の45分鑑賞たえうる庭というのは、『時間』や『広さ』をいうのではなく、Comfortable
-ホッとする、気持ちのよい、何時までもいたくなるような庭をいうのではないだろうか。もしそうであれば、私の庭(蔵王ハーブガーデン)も、十分イエローブックに載れるかも-というのは自惚れでしょうか?
※イエローブック:正式名 Gardens of England & Walesナショナルガーデンスキーム加盟の約3500のプライベートガーデンを掲載したガイドブック。ガーデンは年に1〜2回公開され、その入場料はチャリティーへ。