ラベンダーガーデン物語(3)

2000年正月



2000年正月、とても穏やかな正月です。喜んで良いのやら、異常気象の前触れと警戒して良いのやら、迷ってしまいます。やはり冬は冬らしくなったほうが安心致します。
写真はラベンダーガーデン予定地の2000年正月の風景です。遠くに雪を頂いた蔵王が見えるはずなのですが、この日は残念ながら見えませんでした。
 昨年12/10日に農地法の許可が下りました。じつに長たらしい名の法律なのですが、要は小作人になるということです。地主様と小作人、江戸時代みたいですね。後談ですが、農業委員会の会議とその後の農業委員忘年会の席で、ラベンダー事業のテーマで活発に議論が繰り広げられたとのことです。普段の委員会は、賛成反対の挙手をするだけで、実に静かな会議だそうです。本来農業委員会の会議はこうあるべきなのだが、と農業委員の一人が後日話してくれました。この話を聞き大変嬉しく思いました。地域の農業がもっと活気付いてほしいという思いもこの計画の目的の一つであるからです。個人で地域振興をと大それたことを計画しておりますが、全てをやれる事はあろうはずもありません。地域の人々に、考えて行動するきっかけになることを最大の目的にしております。

ラベンダー苗の育苗状況です。

約30,000本の苗がここで育てております。品種はラバンディンシール、雨の多い本州でも路地で栽培できる品種です。これが20,000uの丘一面埋め尽くす事になります。
 今後の予定は、1/16日に地区の新年会があります。その場でラベンダー事業計画の説明をすることになっています。賛成する人も反対する人もいるでしょうが、反対する人には誠意を込めて説明したいと思っております。何れにしろ地域の活性化につながるような波紋を投げかけれれば良いと思います。
 地元住民にはいくつかの提案を準備しております。一つはラベンダー畑の造成と維持管理のお手伝い。農産物直営販売所の組織化とその運営。ブルーベリーガーデンの事業計画提案。農産物加工事業の組織化とその運営。など地域の身の丈にあった事業提案を地道にやりたいと思います。また一方では、小規模商業、地方行政にもその波紋が及ぶような活動や計画も合わせて実施したいと思います。どこまで成功するのかあるいは全て失敗するのかわかりません。多分長い時間がかかることでしょう。その中の一つでも成功すれば、一人でも触発を受けて動き出す人がいれば良いのかもしれません。