ラベンダーガーデン物語(5)

2000年5月21日(日) ラベンダー苗の植え付け


 朝5時起床、外は強い雨が降っていた。今週1週間は5時に起き、苗の準備をしていたので少々眠い。
「この分だと苗の植え付けは中止かな」「参加人数も少ないだろうし、懇親会だけになるかもしれないな」などと思いながら今日植える苗の準備にとりかかった。実は今日4人いる子供の末っ子の運動会でもあった。
 午前8時、会場となる畑の準備へと向かった。雨はまだ降り続いている。テントを張り終えるころになると、鍋料理をお願いした地元の主婦たちが集まり、準備に取り掛かった。にぎやかな話し声が聞こえる。
 ラベンダーの苗の植え付けは、5/17と5/19日に地元住人10名ほどに手伝ってもらい、畑全体の80%をすでに終えていた。残り20%を今日の作業分として(作業時間:約1時間分)、後は懇親会を終わるまで、が今日の予定であった。
 今日の日を迎えるまで、地元には数々の波紋があったようだ。「あったようだ」と言ったのは、私に直接ではなく間接に聞こえてくる話が殆どであるからである。話によると、このラベンダー畑の計画に「面白くない」と思っている個人(小グループ)がいるようである。何処にでも、何時の場合でもそうであるように、この村落にも起きてしまった。「足を引っ張らなければ良いのだが」と願いながらも、地域が一体になることを願っていたのでとても残念である。彼には、別の事業のリーダーにとも考えていたのでなおさらショックであった。しかしまだ諦めたわけではないので、今後の対応の仕方を慎重にしたいと思う。

 午前10時、参加者がボツボツ集まり始めた。雨は小降りになっていた。
「早くやろうよ」「今日は懇親会だけ…」「せっかく来たんだからやろうよ」と短い会話の後、小雨の中、苗の植付けが始まった。気がついたら約30名ほどの参加者になっていて、いつのまにか雨も上がっていた。長靴に大きな土団子を作りながら、1時間後、全ての作業が終了した。皆さんご苦労さんでした。さあこれから懇親会ですよ。