●フロム蔵王アイランドの
     ゆかいな仲間たち(2)

アイランドの仲間たちの近況をご紹介。

「フランス鴨とアヒル」
 来たときは、まるで鼻たれ小僧みたいだったフランス鴨のメスは、10個以上の卵を生んで45日間暖め続け、8羽のひなを無事にかえすと、お母さんの顔になっていた。真っ黄色のテニスボールみたいなひなは生まれた時から丈夫な足腰で、首を伸してまわりを警戒する母鴨をしり目にあちこち泳ぎまわり、歩きまわり、これまた立派なくちばしでつつきまわっていたけど、ある日1羽消えてしまった。それでもその残りの7羽は、生後一ケ月半の今、ラグビーボール大に成長し、黄色の産毛も半分は羽根にはえかわり、ずい分と鳥らしくなってきた。顔つきは親よりもほっぺたのふくらんだ典型的な鴨顔で最近黒くなってきた。親の顔はくちばしから目のまわりは七面鳥のように赤むけになっていてそのまわりは白色。オスの方はモヒカン刈りのように頭頂部の羽根は黒まじりで長く、逆立つ。ひなの顔が黄色から黒色に、そしてどのように赤むけの白色になっていくのか楽しみだ。ひなには全然、関心のない父鴨だけど、近づこうにも母鴨が頭を低くして突進してくるので近寄れない。しかし世の中うまくしたもので、伴侶をキツネに奪われたあの寂しいアヒルのメスと仲良しになったのだ。

「山羊と羊」
 最初は触らせなかった羊はずい分慣れて、ほっぺたをズリズリこすってやると、半眼になってウットリ気持が良さそうだ。山羊はどこを触ろうと気にしない。

「にわとり」
 首の所の羽根がなく、鳥肉状態だったにわとりに羽根がはえた。直径1ミリ長さ2センチくらい黒い筒の先から、羽根が咲いた。